【2016-2017年】ひふみ投信の運用報告書の分析

ひふみ投信マザーファンドの1年分の状況のまとめ。

 

 

概要

ひふみ投信、ひふみプラスは第9期決算を発表しました。1年分(2016/10/1~2017/10/2)の運用報告書が11/24に開示されたので分析してみました。

 

この記事は、運用成績他のファンドとの比較、純資産総額の急増などの1年分の変化を分析したものです。

まずは運用成績から。

 

ひふみの運用成績(1年分)

指数と運用成績の比較

指数と運用成績の比較
指数と運用成績の比較

 

 

まずは1年前の期末の2016/9/30と2017/10/2の比較から。

 

2016/9/30 2017/10/2 運用成績(指数は配当調整前)
TOPIX 1322.78 1,673.62 26.5%
日経平均225 16449 20400 24.0%
ひふみ投信基準価額 33072 45440 37.4%
ひふみプラス基準価額 26926 37010 37.5%

 

ひふみ投信基準価額は日経平均やTOPIXを上回っており、いいかんじ。

1年分の日経平均の値動き
1年分の日経平均の値動き

 

2016年10月から2017年9月の1年間で日経平均やTOPIXはアメリカ大統領選挙など予想外の事象が発生したにもかかわらず、大きな下落もなく右肩上がりで上昇。個別株を保有していた個人投資家も、投信を保有していた個人投資家もこの期間で多くの人が利益を得たはず。ひふみ投信やひふみプラスも大きく上昇し、基準価額は日経平均やTOPIXの上昇を上回り、アウトパフォームした。日経平均は2016年11月、12月は大きく動いたもののあとの期間はボラティリティが小さく、過去の値動きと比べると異常ともいえる値動きだった。

ひふみ投信の過去の成績との比較

ひふみ投信の過去の成績との比較
ひふみ投信の過去の成績との比較

年別でいえば、2012年10月から2013年9月に次ぐ運用成績を残しているので上手くいったといえる年といえる。

他の投信との比較

他の投信との比較
他の投信との比較

かまくらjリバイブは2017年9月末時点で200-300億レベルでひふみ投信マザーファンドの純資産総額の10分の1以下なので単純比較では不適切なことに留意してください。あくまで参考程度に。jリバイブは最近資金流入が多いので入れてみました。

さわかみフィデリティひふみ投信マザーファンドの2017年9月末時点での純資産総額と同程度の規模(3000~4000億円)

ついでに他の投信との比較で資金流入についても分析してみました。これについては後述します。

 

1年での変化

ひふみは今回の決算期の1年間(2016/10/1~2017/10/2)で大きく変化した。

  • 純資産総額の急増
  • 1銘柄あたりの投資額
  • 銘柄数の増加
  • 外国株への投資開始

 

これらを下でデータとともに見ていきます。

 

純資産総額と1銘柄あたりの投資額

ひふみ投信マザーファンドの組入銘柄数と純資産総額の推移グラフ
ひふみ投信マザーファンドの組入銘柄数と純資産総額の推移グラフ

 

2月のTV「カンブリア宮殿」で紹介されて以降、ひふみ投信マザーファンドは純資産総額の急増が続いた。

 

この1年で純資産総額は3倍、組入銘柄数は1.5倍以上になり、1銘柄あたりの投資額は倍近くになった。

 

決算期 2016/9/30 2017/10/2 前期比(%)
純資産総額

(単位:億円)

1268.76 3888.95 307%
株式投資額合計

(単位:億円)

1234.7 3579.6 290%
組入銘柄数 123 187 152%
1銘柄あたりの投資額

(単位:億円)

10.0 19.1 191%

 

 

 

外国株への投資開始と組入銘柄の変化

 

この1年で資金流入は2000億円レベル発生しており規模の急拡大とともに組入銘柄が変化してきた。

これがマイクロソフトやアマゾンといった外国株への投資へとつながる。また、大型株の比率はどうなったかなどをこれからみていく。

 

ひふみ投信マザーファンドの組入銘柄評価額のヒストグラム
ひふみ投信マザーファンドの組入銘柄評価額のヒストグラム

 

上のヒストグラムをみてわかる通り、1年前では最大投資額は40億円未満だったのに、今では40億円以上の投資額が全体の13%も占めている。ポジションは確実にでかくなっている。

基準価額の上昇や日経平均の上昇がおこっているため、ある程度、投資額が大きくなるのは当然だが、それを補正したとしても、大きいポジションが増えていることに変わりはない。

 

続いては組入銘柄の時価総額をみていく。

ひふみ投信マザーファンド組入銘柄の時価総額ヒストグラム
ひふみ投信マザーファンド組入銘柄の時価総額ヒストグラム

 

上のヒストグラムをみてわかる通り、1年前と比べて時価総額1兆円を超える大型株銘柄割合が5.7%から9.6%へ上昇。ただ、評価額のヒストグラムと比べると、そこまで大きな変化がない。

つまりどういうことかというと、投資額は大きく増加したが、時価総額の大きい銘柄をたくさん買ったわけではなく、中小型株(時価総額が比較的小さいもの)に多く投資したということ。

 

これを次にみていく。

 

まずは、1年前から継続保有していた銘柄から。円の大きさは時価総額を表している。

ひふみ投信マザーファンドの継続保有の組入銘柄評価額と時価総額の関係
ひふみ投信マザーファンドの継続保有の組入銘柄の評価額と時価総額の関係

 

(1年前)に比べてオレンジの方が、円の中くらいの大きさのものがポジションがかなりでかい。

これはレオスの大量保有報告書をみても同様のことがいえる。大して時価総額がでかくないものを大量に購入するから最近かなりの数の大量保有報告書が提出されている。

以下の記事などを参照してください。

 

レオスの大量保有報告書データとチャート(その8)

 

次に新規で購入した組入銘柄の評価額と時価総額の関係をみる。

ひふみ投信マザーファンドの新規組入銘柄の評価額と時価総額の関係
ひふみ投信マザーファンドの新規組入銘柄の評価額と時価総額の関係

 

紫色はマイクロソフトとアマゾンで時価総額がでかすぎて日本株の円が小さくなってしまった。

 

しかし、1年前では最大投資額は40億円未満だったのに、今では40億円以上の投資額が数多くあることが確認できる。しかも小さい円(中小型)でも多く確認できる。

 

 

資金流入の仕方(他の投信との比較)

 

ひふみ投信では、今年2月のTV「カンブリア宮殿」で紹介されて以降、ひふみ投信マザーファンドは純資産総額の急増が続いたが他の投信ではどうだったのか比較してみました。

分析したらそれぞれの投信で特徴が出ていて面白かった。

以下の資金流入率は純資産総額の増加を、基準価額の上昇分を簡易補正して算出しています。以下の投信全て同様です。

さわかみ:資金流入率

さわかみ:資金流入率
さわかみ:資金流入率

 

さわかみではアベノミクスが始まってから基準価額の上昇とともに解約が止まらない。ちょうどアベノミクスが始まる直前あたりは、テレビ事業の不振や円高でソニー、シャープ、パナソニックなど多くの銘柄が暴落していた。

2013年の終わりにも証券税制の増税の関係でかなり解約がでている。

ただ運用成績をみるとそんなにわるくない現在でも解約が止まっていない。これはテレビ事業の不振や円高でソニー、シャープ、パナソニックなどが暴落していた時期にさわかみの成績が悪かった印象が今でも影響しているのかもしれない。資金流出し過ぎでびっくりした。

 

フィデリティ:資金流入率と日経平均上昇率

フィデリティ:資金流入率と日経平均上昇率
フィデリティ:資金流入率と日経平均上昇率

 

フィデリティでは日経平均が大きく下落したときに資金流入していることや2013年末の軽減税率終了による増税(10.147%→20.315%)のときも大きく売り越していることなど、セオリー通りの投資行動といった感じ。

おそらくこういう投資をしている人は、セオリー通り他にも、フィデリティ以外に他の投信やETFも保有しているだろうと思う。外国株、資源国通貨、債券などでも分散投資していそう。

 

Jリバイブ:資金流入率と日経平均上昇率

Jリバイブ:資金流入率と日経平均上昇率
Jリバイブ:資金流入率と日経平均上昇率

 

Jリバイブはまだ規模が小さいが、ここ最近資金流入がすごい勢い。

運用成績もかなり良好で勢いがあるので、いれてみました。

純資産総額がでかくなったときにいまの成績をキープできるかが注目点。

 

運用コスト

 

運用コストは運用と並んで重要な投資判断基準となるものですが、運用コスト比較は他の投信との比較のみならず、もっと大きな枠での比較が望ましいと思います。

例えばFinTech関連のロボアドバイザー(ウエルスナビ、THEO等)やETFなども含めて運用成績やコスト比較をしたいのですが、ここに手を出すとかなり大変になるので、ちょっと今回はやめておきます。

 

 

ひふみ投信マザーファンドの組入銘柄一覧(2017/10/2時点)

銘柄 評価額(単位:千円)
東京センチュリー 7,316,000
共立メンテナンス 6,888,375
MICROSOFT 6,720,785
あいホールディングス 6,452,933
三菱UFJフィナンシャル・グループ 6,382,845
NTTドコモ 6,049,280
トヨタ自動車 6,030,900
新日鐵住金 5,920,028
ルネサスエレクトロニクス 5,918,883
ローム 5,754,000
フジクラ 5,470,816
光通信 5,359,661
スミダコーポレーション 5,043,040
ガンホー・オンライン・エンターテイメント 5,032,500
ジャフコ 4,983,836
GMOペイメントゲートウェイ 4,909,696
AMAZON.COM 4,878,947
アウトソーシング 4,781,712
アマノ 4,760,523
九電工 4,668,765
TDK 4,524,000
三井金属鉱業 4,412,100
日本写真印刷 4,201,422
日本電産 4,162,500
トラスコ中山 4,046,268
ダイフク 3,906,000
ショーボンドホールディングス 3,848,416
兼松 3,835,160
日立化成 3,662,830
じげん 3,577,503
山一電機 3,482,265
ネットワンシステムズ 3,463,869
東京応化工業 3,462,234
宝ホールディングス 3,358,861
ライク 3,352,208
日本ケミコン 3,261,532
ワールドホールディングス 3,245,415
コスモス薬品 2,973,600
ジャパンマテリアル 2,918,052
SBIホールディングス 2,888,300
イビデン 2,883,200
丸和運輸機関 2,859,406
船井総研ホールディングス 2,704,750
アルバック 2,698,000
リログループ 2,689,509
セプテーニ・ホールディングス 2,576,255
スクウェア・エニックス・ホールディングス 2,556,000
ハーツユナイテッドグループ 2,493,012
村田製作所 2,474,250
薬王堂 2,451,062
TOWA 2,450,283
日成ビルド工業 2,415,660
グレイステクノロジー 2,395,008
ドンキホーテホールディングス 2,342,176
ヒト・コミュニケーションズ 2,341,941
GMOクラウド 2,330,270
住友金属鉱山 2,323,750
任天堂 2,294,600
KHネオケム 2,212,920
レンゴー 2,190,842
レック 2,124,489
日本郵船 2,076,652
芝浦電子 2,072,842
ミスミグループ本社 2,072,152
アスクル 2,031,250
コメリ 2,028,650
セリア 2,022,744
メック 2,011,348
フィックスターズ 1,991,330
ラウンドワン 1,983,987
オプトホールディング 1,972,223
パーソルホールディングス 1,893,581
トリケミカル研究所 1,856,977
TSIホールディングス 1,825,152
鳥貴族 1,785,252
MonotaRO 1,781,800
五洋建設 1,731,450
デジタルアーツ 1,729,302
シップヘルスケアホールディングス 1,722,701
JXTGホールディングス 1,720,200
デジタルガレージ 1,664,508
カプコン 1,626,600
学情 1,617,262
トプコン 1,599,200
エムスリー 1,557,440
ぐるなび 1,542,306
コーエーテクモホールディングス 1,521,015
丸井グループ 1,477,800
クレハ 1,439,804
テクマトリックス 1,418,378
ヤマシンフィルタ 1,406,237
ベクトル 1,390,283
UUUM 1,382,500
日本M&Aセンター 1,370,000
ドリームインキュベータ 1,330,916
カイカ 1,327,288
テラ 1,244,498
ティア 1,239,628
マニー 1,230,464
トランコム 1,201,299
VTホールディングス 1,166,935
東京精密 1,162,145
ジャパンインベストメントアドバイザー 1,155,168
エスアールジータカミヤ 1,141,947
上村工業 1,109,948
エア・ウォーター 1,098,690
信越ポリマー 1,084,068
IDOM 1,073,244
井関農機 1,070,635
ブイキューブ 1,068,750
スタートトゥデイ 1,066,410
OSJBホールディングス 1,046,500
三井化学 1,024,500
朝日印刷 1,017,772
大塚家具 1,003,902
エディオン 1,002,343
カーリットホールディングス 995,797
商船三井 990,864
サイバーエージェント 987,000
シーイーシー 983,535
小松製作所 962,700
ドウシシャ 959,212
ロコンド 950,751
不二越 944,240
WASHハウス 938,232
三益半導体工業 917,653
住友ベークライト 904,200
エス・エム・エス 900,907
セグエグループ 896,102
BEENOS 879,756
LITALICO 811,680
スター・マイカ 795,792
アルビス 758,725
扶桑化学工業 739,182
日本エム・ディ・エム 735,770
ジェイ・エス・ビー 728,030
富士製薬工業 724,087
ほぼ日 713,340
ニチコン 712,582
総合メディカル 707,072
ベガコーポレーション 699,791
ダイセキ 694,544
ワコールホールディングス 625,650
幸楽苑ホールディングス 616,834
ベステラ 604,434
前田工繊 583,984
メガチップス 559,860
プレステージ・インターナショナル 556,887
ツナグ・ソリューションズ 552,000
サトーホールディングス 547,215
ショーケース・ティービー 528,887
スノーピーク 527,318
小野建 514,410
堀場製作所 491,350
高松機械工業 487,032
デザインワン・ジャパン 475,413
ジンズ 458,544
ヨコオ 450,311
極東開発工業 450,158
エスプール 446,722
C&Fロジホールディングス 439,200
ソリトンシステムズ 432,133
ミライアル 385,909
フィスコ 383,062
やまみ 336,369
エン・ジャパン 329,200
デリカフーズホールディングス 323,565
平河ヒューテック 309,948
ダイユー・リックホールディングス 302,087
G-7ホールディングス 294,347
ロイヤルホールディングス 282,400
イーグランド 276,828
トーヨーカネツ 274,365
クロスプラス 266,385
アイネット 257,742
M&Aキャピタルパートナーズ 228,802
T&K TOKA 206,325
日東精工 203,032
岩塚製菓 168,672
シーティーエス 165,027
寺岡製作所 120,250
田中化学研究所 115,250
ピーエス三菱 105,971
ツインバード工業 105,283
毎日コムネット 100,996
北海道瓦斯 71,000
マークラインズ 64,260

 

 

最後に

この記事ではひふみ投信やひふみプラス等の投信に関して購入や売却をすすめるものではありません。投資判断はご自身で行ってください。

また当サイトの情報は万全を期しているつもりですが、その内容の正確性を保証するものではありません。

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